ドイツ・カポ社CT
2019年3月11日
術前のシミュレーション大きな神経と動脈
インプラントとの位置を確認できます。 これで安全に治療できます
被爆量は8.9秒で顔全体撮影、74μs
エックス線の照射時間をパルス発信によるコントロールで制御し、患者さまの検査時の被ばく線量を最小限に抑えます。実際の照射時間は、スタンダードスキャンでわずか4秒未満という短い時間で完了します。
撮影前のプレビュー機能により、再撮影のリスクを最小限に抑えることが可能です。適格に取得できるだけでなく、さらなる低被ばくにもつながります。
自在に動くエックス線の絞り機能により、関心領域を限定して撮影できます。この機能によって、被ばく線量をさらに減少できます。
術前のシミュレーション 骨密度
このCTスキャナーの優れている点は、骨密度が測定できることです。
画期的な機能です。
今までの歯科用CTではまったく不可能な機能でした。
これからは長寿社会に合わせて、骨粗鬆症への対策が必須です。
全身の骨密度だけではなく、歯周病があったり、抜歯後が長期間経っていたりすると、部分的な骨密度の低下が起きます。
骨密度が低い場所へのインプラントは、ふつうの場所よりもリスクが高まります。
それが治療前にシミュレーション検査で確認できます。
左下の、色分けされているところに表示されます。
H.U.というのは、骨密度の世界標準となる単位です。
CTスキャナーを開発したハンスフィールド博士の名前から作られました。
別名CT値とも言います。
一番左の色分けしている部分:
0を水のHU値と定め、
-1000を空気のHU値と定めた
2000~3000は金属など非常に硬い部分
1000~がとても硬い骨
0~1000は柔らかい骨から、ふつうの骨、硬い骨
その右側にあるインプラントの形の表面の色により、インプラントに直接接触している肝心な骨の硬さがCT値として色分けされ、一目で分かるように一瞬で表示されます。
このまま3D画像として、回転させたり、傾けたり、移動させて、瞬時に色分けにより、骨密度が把握できます。
この症例では、インプラントの先端部分の骨は黄緑色を示しています。
つまり、とても硬い骨だと想像できます。
硬い骨の場合は、支える力は強いというメリットがありますが、削るときにオーバー・ヒートしてあとで痛くなる危険があります。
先端部分は、熱しないように、かつ、削るときの冷却を充分にすると成功する見込みが立ちます。
また先端以外は、黄色から赤色が薄く混じっています。
つまり骨の密度が薄くて、抜歯後の骨の治りが非常に良くないことが分かります。
このままではうまくいかない可能性があり、骨を移植するか、骨を作り出す光機能化治療が必要なことが分かります。
このように骨密度を測定することによって、治療前から成功する場所、骨とくっつき難い場所がはっきりと区別できます。
これでさらに安全に計画ができ、安心して治療できます
お口の状況によって、睡眠時無呼吸症候群も影響を受けます。
この機械では、喉の空気の通り道、気道の容積を分析することができます。
色分けされることで、空気の通りが良いかどうかが一目で分かります。