2008年9月27日
ご相談内容 :
歯周病について、質問です。
半年に一回くらいの割で検診に行っています。
先週かかり付けの歯医者へ行ったのですが[歯周病]と言われました。
奥歯です・・・と言っても、親知らずとか抜歯しているのでそれを抜くと奥歯がなくなってしまいます。。。
『その奥歯を抜けば歯周病はなおります。』と、言われました。
ポケット《8》くらいになると抜いたほうが良いでしょうか。
抜けば直るのでしょうか?
他の奥歯でポケット《5》のところも有ります。
どんどん抜いたら奥歯がなくなってしまいます。
気になって仕方有りません。明日、歯医者です。
香川県 50代 女性
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ご相談のメールありがとうございます。
> ポケット《8》くらいになると抜いたほうが良いでしょうか。
たしかに重症です。
しかし抜く以外の治療方法もあります。
> 抜けば直るのでしょうか?
たしかに治ります。
歯周病とは字のとおり、歯の周りに起こりますので、歯が無くなれば消滅します。
ただし、その歯の周りだけの話で、他の歯の歯周病はなくなりません。
> 他の奥歯でポケット《5》のところも有ります。
そこも軽くありません。
> どんどん抜いたら奥歯がなくなってしまいます。
そのとおりです。
奥歯が無くなれば、大黒柱を失った家の窓や戸が傾くように、前歯も歯並びが乱れていき、いずれ無くなります。
ふつう、治療方法は二つあります。
1.抜いて歯周病を無くす方法。
2.一生歯を残しながら歯周病を治す方法。
1.は簡単です。悪くなるのを待っているだけですから。
2.は大変です。痛くも無いのに治療しなければなりませんし、一生は長いのですから。
どちらもそのかたの考えによって良い治療になります。
一人ひとり違います。
人生の中で考えも変わります。
治療する先生の考えも違います。
一生歯を残すための治療計画は、やはり定期的に通院が必要ですが、いきなり抜歯の状態になるまで分からないということは決してありません。
その時は違いに気が使い無いでしょうが、同じように定期的に通院しながら、結果は全く正反対になります。
どちらも一長一短あって納得できる正しい理由があって選べばどちらも良い治療です。
なにがご自分にとって良い治療かを考えて選択しなければならないことにお気づきになられると良いと思います。
これからはもう抜けないようにご希望であれば、そのようにご担当の先生にご依頼されることをお勧めいたします。
国際ビル歯科 相良俊男