歯周病のセルフ・チェックシート
硬いものを噛むとき、歯に力が入らない | |
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歯をみがくと、歯ぐきから出血する |
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歯ぐきを指で押すとぶよぶよする |
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歯並びが変わったように見える |
強く噛んだり指で押すと歯が動く | |
歯みがきしているのに歯肉がネバつく | |
歯が長くなったように見える | |
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冷たい水を口に含むと歯がしみる |
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歯みがきしているのに口臭がする |
歯周病がいかにして発生し、どのように進行していくのか、そして最悪の場合、
いかなる結果を招くのかについては、十二分にお分かりいただけたことでしょう。
ここでは、みなさん自身で日常的に歯周病のチェックをするための項目を挙げておきます。
とはいえ、よくあるチャートではありません。
ここには9つのチェック項目がありますが、このうちたとえば
「5つにチェックがついたら歯科医院へ」
「4つならばアナタは安心です」
などという区別はできません。
大切なのは、「とにかく歯科医院へ行きましょう」ということ。
もし仮に、あなたがとても健康な歯の持ち主であったとしても、「行きつけの歯科医院」は必要です。
歯科医院は必ずしも、歯の疾患を治療してもらうためだけの場所ではないからです。
人は美容院や床屋さんに行きます。これは頭部の疾患の治療のためではありません。
歯科医院のことを同じようにとらえてはいかがでしょうか?
美しいヘアスタイルを維持するため、より美しい髪を得るために美容院に行くように、
美しい歯と歯ぐきを維持するため、より美しくするために歯科医院に出かける。
美容院には1~2ヵ月に一度出かける人が多いですが、
歯科医院の場合、(もちろん程度の差はありますが)年に2~3回行けばいい。
それが、美しく健康な歯の近道なのです。
さらにいうとヘアスタイルには流行があります。
しかし、歯の美しさに関しては幸いにして、流行はありません。
ここに挙げたチェック項目はいつなんどきでも指針になり得るものです。
そもそも歯周病には目立った症状らしい症状はありません。
そう、ヘアスタイルの場合、鏡を見るだけで、「そろそろ美容院に行ったほうがいいな」とすぐわかるのに対し、歯周病の場合は意識的に歯と歯ぐきの状況を観察しない限り、「行くタイミング」ははかりにくいもの。
このチェックリストは目立つところにおいておきましょう。
切り取って洗面所に貼っておくのもよいかもしれません。
上記9項目はいずれも具体的な歯周病の症状です。
一見、どうということのない事例が並んでいますが、このような細かいことにまで注目してこそ、
健康で美しい歯が保てるというもの。ちなみに、「歯をみがくと出血する」などは、比較的軽度。
「歯が長く見える」のは、明らかに歯ぐきが下がっている証拠。
「歯ぐきがぶよぶよする」にいたっては、歯の土台となる骨の喪失が疑われます。
かなり重度の症状かもしれません。
歯周病患者が急速に増える30~40歳代の人々はもちろん、
さらに年配のみなさんも、つねにチェックするような気持ちでいれば、
おそらく80歳で20本の歯をキープできるのではないでしょうか。