私は33歳ですが、歯周病検診で、中程度と言われました。
2007年4月26日
ご相談内容
はじめまして
こんにちは。
私は33歳ですが、歯周病検診で、中程度と言われました。普通は、1~2が、軽度で、私は、3~4の中程度と言われました。
日常生活の面、それから、歯医者さんには年に何回くらい定期検診に行けばよろしいでしょうか?
甘いものは極力食べないようにしたりと、食生活にはかなり自信があったのですが、ショックです。
また、今よりも、よくなる可能性はあるでしょうか?
お返事の程、よろしくお願い申し上げます。
栃木県 男性 30代 会社員
ご相談のメールありがとうございます。
歯周病はもちろん病気ですから、まず治療を受けなければなりません。
定期検診とは病気がないと診断された健康な人か、病気の場合は必要な治療の後に、ある程度安定するなどした場合に行う、次の段階の治療です。
初めに診察と検査があり、治療計画が決まり、そのなかで日常生活や定期検診の指導などを受けるという順番が大切です。
通院は、通常、初めは大体一月に一回くらいでも構いません。
そしてある程度になれば、定期的な通院として間隔をあけます。
通院間隔は毎回の検査結果によって決めますから、いつも誰でも同じではありません。
検査結果によっては、同じ人でも間隔を長くしたり縮めたりしなければなりません。
そのための検査とは、磨き残しの%、磨き残しの部位、歯肉の炎症などの諸症状、体調、ストレス、ポケットの変化、などです。
特に奥歯が大切ですから、分岐部病変の度合いという奥歯の根の分かれ目の検査は欠かせません。
重症な人は3ヶ月に一回くらい、場合によっては時に一ヶ月に一回くらい、それ以外であれば3ヶ月から半年に一回くらいになり、油断したときに悪化するので一生続けます。
それ以上間を空けてはコントロールできなくなることもあります。
もともと歯周病は自覚症状が乏しくてご本人は気がつかないことも珍しくありません。
しかし、日本人の成人はほとんどが歯周病になっています。
ただ、普通はゆっくりと進み普段は特に困りません。
だんだん進行すると口臭も強くなり、最後には自覚症状もはっきりしてきて、歯が抜けてしまいます。
それよりも怖いのは、歯周病菌の全身への感染により、高血圧、高脂血症、脳梗塞、心筋梗塞などを併発する危険が高まるからです。
もちろん噛めなかったり歯を失えば更に悪化して、痴呆も早く出ます。
検診で伝えられた中程度が実際にどのくらいを指しているのかははっきりしませんが、*****さんのご年齢でその程度はちょっと進行が速いのかもしれません。
ある意味で、今よりもよくなる可能性はあります。
しかし、歯周病の治療はとても難しいので、お一人で食生活などを工夫していても失敗しますから、必ず歯周病の専門家をお訪ねになると良いでしょう。
国際ビル歯科 相良俊男